皆さんごきげんよう。
久しぶりにハンコ屋さんらしい話題です。
先日、合気道仲間である南アフリカ出身の友人の誕生日でした。
日本伝統文化にとても興味があって、別けても日本の職人の細かな手仕事が大好きらしい。じゃあハンコを贈る以外ないじゃないスか。
普通に既成の印材で作ったんじゃ芸がない、今回はこのブログで時々出てくる山桜で作りましょう。桜は木版画の板にも使われるくらいの彫刻作に向いた素材です。なにしろ印刀の当たりが良くて彫りやすい。
まずは輪切りにした断面を紙ヤスリで平に磨き込む作業です。これが案外難しいんですよ。いい感じの面に仕上げるには。皆さんが想像する以上だと思います。
その上に鉛筆で下書きして、さらに墨と筆で清書です。清書といっても彫りながらまた変わることも有るので余裕をもって描きます。正式な文字だけのハンコは完全な印稿を描くけど、これはプレゼントだから気楽やね。
鉛筆はとりあえずこんな感じでざっくりと。
描けたら輪郭から少しづつ彫り進めて、全体を荒彫。その後仕上げ刀で形を整えます。
今回は漢字じゃないので楽～♪。
合気道の稽古の終わりに突然、おめでとう！言って渡したら急に泣き出してしまって、慌ててどうしたの？と聞くと驚きと感動で気持ちがワッっと抑えられなくなって涙が出ちゃったって。
そんなに喜んでくれたら俺もウルウルきちゃうよ。
ではまた。