千切り(チギリ)接合

千切り(チギリ)接合

皆さんごきげんよう。

四国高知のハンコ屋小谷印判店でございます。

[千切り接合]
お店用のカウンター制作を依頼されました。
天板は厚さ5cm 幅40cm 長さ3m
そんなものに合う材を買うとべらぼうな価格になるので、幅20cm材を張り合わせることにします。比較的安価でも金額はそれなりにしましたが…。
反りがありちょっと隙間が空いているので、見える場所はチギリで接合。
千切りと書いてチギリと読む。せん切りではありません。
くっつけて離れないようにするので、『契り』が合う気がするが千切りでチギリです。
リボン形のコマをチギリと言うそうです。

左手の木片がチギリ

板にチギリ穴を彫ってこのコマを埋め込みます。
穴を彫るのはルーターで、と説明している方もおいでるが、型板を作って当ててノミで彫れば案外簡単にできます。わざわざ高い電動工具など買わずとも良し。
チギリはこれも型板に合わせて鋸で切りだります。丸ノコでやると反って面倒なので、手ノコを引いた方が楽。何でも彼でも電動工作機械に頼り切っては駄目ですね。

はみ出したチギリは鋸で薄く剝い(へい)でヤスリ掛けして均します。剥いだはみ出しチギリはまた別の場所で使おう。

板とチギリは、材の色合いが大きく変わるものにすると可愛いな。
どーですか?

カテゴリーは古民家再生だけど今回は大工仕事でした。

ではまた。