たまには真面目に仕事をしている話題です。

2月26日、厚労省の「ものづくりマイスター」派遣事業で、高知小学校へ篆刻の講師として行ってきました。

*ものづくりマイスターとは、優れた技能と豊富な経験などを兼ね備えた製造・建設分野の技能者が、
若者に実技指導を通じものづくり産業や技能の魅力を発信し、ものづくり分野の人材確保・育成を推進する取り組みです。(厚労省HPより)
ものづくり1
(土佐の匠(高知県版人間国宝のようなもの)の橋本先生)

高知県印章業組合では、毎年、県内の小学校から高校まで10~15校ほどでこのような出張講師をしていて、今年で20年目になります。

今回は高知県内の印章店から私を含め四名が講師として参加し、六年生約60名にものづくりの愉しさを伝えて来ました。

授業は5.6時間目を使って二時間で行われ、まず文字の説明から始まり、篆刻の実技説明、生徒自身が印材に文字を転写し、それを彫刻。出来たものを作品用の紙に押し、名前を書いて終わり、という流れでした。

文字は、名前から一字をとったり、自分で好きな字を選んだりして、それを基本的に一人で彫っていきます。
生徒の様子は、集中して静かに作業をする者、わいわいおしゃべりしながらする者、真面目に技術説明を乞う者、簡単な字を選んで適当に済ませる者、途中で諦めて我々に丸投げする者など様々。

私たちは生徒に彫刻技術を伝えただけですが、反対に生徒達から学ばせられることが多くありました。
(ありきたりの言い回しなんだけど、ほんとにそう。)

今回の授業で手作業の面白さを感じてもらって、大人になってから何かの切っ掛けで思い出してくれればそれで良いと思います。