第二回ものづくりワークショップ 

第二回ものづくりワークショップ 

皆さんごきげんよう。

1月15日に四万十市いちじょこさん市場にて第二回『もの作りワークショップ』を開催しました。

二回目で認知度が上がったお蔭か、前回より参加人数が大幅に増えて空き席待ちのお客さんが出るほどの盛況ぶりで、竹細工担当の高倉君は昼食時間が取れないほど。腹ペコ過ぎてフラフラで可哀想なくらい。

すでに腹ペコ

私は『生木をナイフ一本で削って作るお箸』の担当で、こちらも常に席が埋まっていましたが、時間のかかるものなのでのんびりゆっくり、自分で作った箸でラーメンを食べるぞ!とか勿体ないので油ものには使いたくないな、などおしゃべりをしながら楽しくお箸作りです。

真ん中の細いのは豆腐カッターだそうです。

印象に残ったことが二つ。
一つは、特大用紙に自由にお絵かき体験でのこと。

一人の女の子が絵筆を持って固まっていました。
「どうしたの?好きなものを描て良いんだよ。」と声を掛けたら、「学校では先生が描きなさいと言われたものを描いているだけだから、好きなものを描いて良いと言われても何を描いて良いのか分からない。」と言って困っているので「そっか、じゃあここに白いバスとお家があるから、それに色をつけて見れば?』とアドバイスをすると、笑顔で「ワカッタ!」と言って喜んで線画で書かれたものの中に色を塗っていきました。
それからしばらくして要領が分かって来たようで、お花やら渦巻きやら色んな模様を描いていました。

何でも描いて良いんだよ。

もう一つは、このワークショップで保護者の了解を得て小さなお子さんに小刀、ノコギリ、鉈、インパクトドライバーなど扱い方を間違えれば大人でも怪我をする工具を直に使って作業をするので(当然手厚い保険に加入しています)、見守っている保護者さんが「学校ではこんなに気楽に刃物を触らせてもらえないので本当にいい経験になる」と言ってくれたこと。
今の教育では、決められた作業を、安全な道具と全生徒同じ形の材料を使って、決められた時間内に目標とする結果まで『ちゃんと終わらせること』が最重要なのだそうです。

それは先生方にとって採点をしやすいし扱いも楽なんだろうけど、そんな環境で過ごした子供達が大人になった時に果たして自分の意見や意思を持った人になれるんだろうか。また少しも痛い思いをしていないまま過ごして、いつか大きな刃物を持った時何かを失敗して簡単に大きな怪我をしてしまうんじゃないだろうか。

自由に発想することの楽しさを感じて、大きくなり自分で人生の選択ができるようになった時、決まった枠に入らず自分の考えをもって決められる人になって欲しい、作ることの楽しさや大変さを理解して、何かしらの『もの作り』を仕事として選ぶ切っ掛けになればいい、工場で沢山作られた既製品より人の手が掛った温かみのある品物を選ぶ人を増やしたい、ということで始めたこのワークショップに今回少し手ごたえを感じました。

お掃除も手伝ってくれました!

次回は来月、2月の19日土曜日。場所は同じくいちじょこさん市場です。ひとまず最終回となりますので、ご興味ありましたら、是非おこしください。
次は本格スプーンづくりをやりますよ。材料の準備が必要なので事前予約をお願いします。

ではまた。

スプーン作りワークショップを開催しています。