ハンコの文字の話① 当店とキングダムの関係性

ハンコの文字の話① 当店とキングダムの関係性

皆さんごきげんよう。

当店で実印に使う文字は、ほとんどが篆書体を選んでいます。
篆書体とは、秦の始皇帝が支那大陸を統一した後、秦以外の各国で使われていた文字を廃除し、同時に秦で使われていた文字も整理して統一した文字を作り、全国に令を下して通行させたもの。
簡単に言えば、漫画『キングダム』の王、嬴政(えいせい)が、信などの力を借りて天下統一を果たした後、全国共通で使うようにした文字です。

さて、ここで想像の翼を広げてください。

あなたが当店でご自身の名前を篆書体で彫ったハンコを作り家路に就いている途中、何かの拍子でうっかりタイムスリップして2200年前の支那大陸に遡ってしまいました。

恐らく直ぐ捕らえられるでしょうが、変わった格好をして分からない言葉をしゃべる異民族がいる、こんなおかしな蛮族は珍しい、まずは皇帝に御覧に入れよう、と嬴政の前に引き立てられ、でもやはりエイセイは言葉が通じない蛮族など気持ち悪いから殺してしまえ!と部下に命じる。あわや首をはねられそうになってしまった!しかしその手に篆書のハンコが在るではないか。これで自分を証明できる!というわけです。

かくしてハンコが切っ掛けで取り立てられ、秦国で活躍して、名前を残す程の大将軍にもなれるってもんです。正にキングダム!
ロマンを感じますね~。だから篆書体なのです。

我々現代のハンコ屋は2200年前の職人と会話しながら作って居るのです。

当店はお客様の大将軍への道を応援します

 

ではまた。