擂り粉木

擂り粉木

皆さんごきげんよう。
このところ良材に恵まれず停滞していましたが、先日立派な桜材を頂いたので久しぶりの木工です。
作ったのはすりこ木。漢字では擂粉木。「擂」は、すりつぶすと言う意味。

左が元の桜
左は半分に割った桜の片割れ

擂り潰すを二字熟語にすると擂潰(ライカイ)。どこで使うかと言うと蒲鉾を作る際などに、魚を擂り身にすること、これを擂潰と呼ぶそうです。
確かに、すり身のスルは擂るだった。

「アンタ、このアジ、ライカイしといてチョーダイ!」
「はぁ?何のこと?」

とにかく、擦る(コスる)ための木じゃなくて、擂り潰してくちゃくちゃの粉々にする木だから擂粉木。
ちなみに『擂粉木で腹を切る』とは不可能なことのたとえだそうです。

擂鉢は大きくて重いのが使いやすいです。

先ずはとろろ汁でも作ろうか。

ではまた。

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